あこがれのマッチョマン
えんかちゃんは、むきむきのマッチョマンがだいすきです。
でも、まわりの女の子たちは、マッチョマンのことをきもちわるいと言います。
男の子たちは、かっけー!と言いますけれど、水でっぽうであそんでばかりいて、マッチョマンにはなれなさそうです。
だって、たくさんトレーニングをしなければ、マッチョマンにはなれないのですから。
ある日のことです。
テレビを見ていましたら、マッチョマンがおなかに何かをはりつけていました。
どうやら、それをはると、ぶるぶるふるえて、キンニクがきたえられるというのです。
これをつかえば、だれでもかんたんにマッチョマンになれるというのです。
なんとも、べんりなキカイです。
その日から、えんかちゃんはトレーニングをはじめました。
えんかちゃんが、あのぶるぶるふるえるキカイになるためのトレーニングです。
えんかちゃんがぶるぶるふるえるキカイになったら、マッチョマンになれる人がきっとふえます。
それに、だいすきなマッチョマンのキンニクをえんかちゃんがサポートできるなんて、とってもうれしいことです。
トレーニングでは、とにかく、からだを思いっきりぶるぶるとうごかします。
それも、ながいじかん、ずっとです。
これは、なかなか、たいへんなトレーニングです。
えんかちゃんがとちゅうでつかれてしまったら、マッチョマンのキンニクはそだちません。
それから、うんていにぶらさがったり、ターザンロープにしがみついたりします。
はがれておちてしまわないようにするトレーニングです。
さいごは、草の上にねころんでイメージトレーニングをします。
じぶんがマッチョマンにはりついて、ぶるぶるしているところをそうぞうするのです。
そうぞうしていると、とてもたのしいきもちになってきます。
そして、トレーニングはたいへんだけど、がんばって、マッチョマンをサポートできるようになるのだとつよくけっしんするのです。
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